2012年6月19日火曜日

<動画UP!>街頭リレートークで“ STOP TPP !!”@有楽町イトシア前


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18日有楽町イトシア前で、TPPへの正式な参加表明を阻止するための街頭アピールを開催しました。

この街頭アピールは6月1日から始まった「STOP TPP!!6月緊急アクション」の一環で、TPPへの正式な参加表明を阻止する行動です。15日には内閣官房にて野田佳彦首相宛てに「TPPへの参加をしないことを求める要請書」を提出しました。

報道によると、野田佳彦首相は18、19日の主要20カ国首脳会議(G20サミット)では、TPP交渉への参加を表明しない方針を取ったと伝えられています。引き続き、政府の動きを監視するとともに、市民アクションを展開していきたいと思います。

以下は当日配布したチラシです。6月21日は異常な契約─TPPの仮面を剥ぐ』(農文協)の著者ジェーン・ケルシーの来日講演です。要予約ですので早めの申込を!

2012年6月15日金曜日

野田首相に「TPPへの参加をしないことを求める要請書」を提出しました!


本日朝、「STOP TPP!! 市民アクション(以下、市民アクション)」は内閣官房にて野田佳彦首相宛てに下記のとおり「TPPへの参加をしないことを求める要請書」を提出しました(内閣官房TPP担当者へ)。同時に、農林水産省、外務省、経済産業省、厚生労働省、国土交通省の関係省庁の大臣宛てにも同内容の要請書を提出しました。

 また、約1時間ほど話し合いの場を持ち、市民アクションの説明、各出席団体の紹介、申し入れ書の説明の後、意見交換(主に市民アクション側の要望、懸念とそれに対する政府側の見解)を行いました。



TPPへの参加は多くの市民にとってきわめて不透明であり、また懸念される点も多々あります。私たちは労働組合、生協、農業団体、消費者団体、NGO・NPOなど市民社会の当事者として、改めてTPPへの参加反対を求める内容です。

みなさまのブログやツイッターなどで伝えていただければと思います。また併せて、6月18日(月)には有楽町イトシア前での街頭宣伝、21日(木)にはジェーン・ケルシーさん来日記念シンポジウムを開催いたしますので、ぜひ事前の告知や当日の参加をお願いします!

(以下、本日提出の要請文)
==============================

内閣総理大臣 野田佳彦 様

TPPへ参加しないことを求める要請

伝えられるところによれば、野田首相は、日本経団連の総会でTPP(環太平洋連携協定)への正式参加表明を6月中に行なうことを明言し、これに応えるかのように日本経団連が、6月18日~19日開催のG20の際に参加表明をするよう提言しています。

しかし、政府は、市民や自治体、団体からの反対や懸念に対して、十分な説明をしていません。例えば、TPP参加は政府の食料・農業・農村基本計画と矛盾するという指摘に対して「両立をめざす」と繰り返すばかりで、説得力ある根拠を示し得ていません。また、いわゆる事前協議の中で、自動車に関しては事実上の交渉に及んでいると新聞報道が指摘しているにもかかわらず、これについても政府は、「アメリカが何を日本に求めているか情報収集をしているだけ」と内容を知らせていません。また、これまでもアメリカが日本に対して非関税障壁として再三に亘って「改善」を求めてきている事項について、「現在の9カ国協議では議題にあがっていないと承知している」と説明し、「日本が参加すればこれらのことが持ち出される可能性は否定しない」といいながら、それらの事項に関する政府の態度を明らかにしていません。

TPP交渉に入れば、その内容は秘密にされることもすでに明らかになっており、これでは、交渉参加の判断をする入口においても、また交渉そのものについても、主権者たる国民も、その代表たる国会議員も知り得ないまま交渉が進むことになります。「交渉ごとだから秘密はあり得る」と政府関係者は説明していますが、多国籍大企業は利害関係者として情報を共有しうる立場にありながら、国民は蚊帳の外に置かれています。

すでに内閣官房が行なった業界団体のヒアリング調査でもTPP参加については賛否が分かれ、特に農業、漁業、消費者団体、医師会など私たちの暮らしの根幹を支える分野の業界からは、強い懸念が示されています。また与野党内でも意見が分かれ、4月24日には約300名の国会議員がTPP参加に反対する旨の緊急署名に名を連ねています。一般市民の間でも「情報がないので判断できない」という声が多く、野田首相のいう「国民的な議論の末に参加を決定する」という段階では決してありません。

「国民の利益に叶うようにする」とは、先に開催された政府と市民の意見交換会で内閣府政務官が発言されたことですが、これまでの不十分な情報によってでさえ、TPPが国内外の人々の暮らしに悪影響をもたらすことは明らかになっています。TPP交渉の持つ密室性という点から考えると、今後も十分な情報が提供され、説明がなされる保障もありません。

これらのことから、私たちは、排外主義でない「TPP反対」を一致点とする市民団体・消費者団体、労働組合、NGO・NPOのネットワークとして、G20に際しての参加表明はもちろんのこと、TPPへの参加そのものに反対します。

以上、要請します。

STOP TPP!! 市民アクション

【参加団体】(五十音順、6月6日現在37団体)

アジア太平洋資料センター(PARC)
アジア農民交流センター(AFEC)
ATTAC Japan(首都圏)
APLA(Alternative People’s Linkage in Asia:あぷら)
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
エコ・コミュニケーションセンター(ECOM)
置賜百姓交流会
沖縄意見広告運動
国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)
協同センター・労働情報
コモンズ政策研究機構
首都圏青年ユニオン
主婦連合会
新日本婦人の会
StopTPP
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(生活クラブ連合会)
生活クラブ共済事業連合生活協同組合連合会(生活クラブ共済連)
全国労働組合総連合(全労連)
全日本建設運輸連帯労働組合(連帯ユニオン)
全日本農民組合連合会(全日農)
全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)
大地を守る会
脱WTO/FTA草の根キャンペーン
地球的課題の実験村
TPPって何?
TPPに反対する人々の運動
東都生活協同組合(東都生協)
日本医療労働組合連合会(医労連)
日本国際ボランティアセンター(JVC)
日本消費者連盟(日消連)
農民運動全国連合会(農民連)
パルシステム生活協同組合連合会
ピープルズ・プラン研究所(PP研)
フォーラム平和・人権・環境
Project99%
北海道農民連盟(道農連)
NPO法人AMネット
食の安全・監視市民委員会
連帯ユニオン関西地区生コン支部

【賛同団体】(五十音順、6月1日現在2団体)

にいがた有機農業推進ネットワーク
上越有機農業研究会

<事務局>
STOP TPP!! 市民アクション
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11東洋ビル3F
アジア太平洋資料センター(PARC) 気付
TEL.03-5209-3455 FAX.03-5209-3453
E-mail: office@parc-jp.org
http://stoptppavtion.blogspot.jp/
担当:内田聖子

2012年6月14日木曜日

【6/18有楽町】街頭リレートークで“ STOP TPP !!”

【詳細決定!!】

G20でのTPP参加表明にSTOP!!  
6.18 STOP TPP!!
市民と国会議員の街頭リレートーク@有楽町イトシア前

野田首相は、日本経団連総会でTPP(環太平洋戦略的連携協定)への正式参加表明を6月中に行うことを明言し、これに応えるかのように日本経団連は6月18日-19日にメキシコで開催されるG20にて「TPPへの参加表明」をするよう提言しています。

しかし政府は、TPP参加した後に懸念される様々な点について、説得力のある根拠を示し得ていません。TPP交渉に入れば、その内容は秘密にされることもすでに明らかになっており、これでは、交渉参加の判断をする入口においても、また交渉そのものについても、主権者も、その代表たる国会議員も知り得ないまま交渉が進むことになります。

市民の声や多くの業界団体、組織からの声を無視し、国際会議の日程に合わせてTPP参加が決められてしまうのであれば、それは主権者への裏切りであり、民主主義の危機です。
私たち「STOP TPP!!市民アクション」は、「排外主義でないTPP反対」を一致点とする市民団体・消費者団体、労働組合、NGO・NPOのネットワークとして、6月中「STOP TPP!!6月緊急アクション」を実施しています。その一環として、まさにG20直前の6月18日、TPPへの正式な参加表明を阻止するため、下記のとおり街頭アピールを開催します。

当日は各党から国会議員も招き、アピールしていただく他、「STOP TPP!!市民アクション」参加団体等のアピールも予定。消費税増税・原発再稼働とともに、TPPも重大な局面にあります。多くの方からのご参加をお待ちしています!

日時:6月18日(月)18:00~19:00(予定)
場所:有楽町「イトシア」前
http://www.itocia.jp/access/index.html

内容(予定):国会議員によるアピール
「STOP TPP!! 市民アクション」参加団体のアピール

主催:STOP TPP!! 市民アクション   
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11東洋ビル3F
アジア太平洋資料センター(PARC) 気付
TEL.03-5209-3455 FAX.03-5209-3453 メールは、muramachitpp@gmail.com まで。
http://stoptppaction.blogspot.jp/ Twitter: @StopTPPaction
★STOP TPP!! TV も放送中! http://stoptpptv.blogspot.jp/

2012年6月13日水曜日

【要予約!6/21日比谷】ジェーン・ケルシーさん来日記念 講演!

【詳細決定!!】

ジェーン・ケルシーさん来日記念 講演&シンポジウム  
私たちの未来は私たちが創る
地域で、世界で、STOP TPP!!

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加に関して、国内では与野党内でも、市民の間でも賛否それぞれの意見があります。農業・漁業、医療、食の安全、医薬品、地域経済など、私たちの暮らしの隅々にまで影響を及ぼすTPP。なによりも、交渉過程や日本政府の対応について説明や議論が不十分であるため、一般市民は「TPPって何?」「判断できない」という状態です。野田首相が2011年11月のAPECにて発言した「国民的議論の末に参加を決定する」という段階には到底ありません。

そんな中、6月18~19日に行なわれるG20が新たな「参加表明Xデー」ではないかとささやかれています。市民社会からの多様な声を無視し、じゅうぶんな議論もないままに、国際会議の日程に沿ってTPP参加が決められてしまうのであれば、それは主権者への裏切りであり、民主主義の危機に他なりません。

私たち「STOP TPP!! 市民アクション」は、「STOP TPP!! 6月緊急アクション」の一環として、『異常な契約─TPPの仮面を剥ぐ』等の著者として日本でも知られるニュージーランドのジェーン・ケルシーさんを招き講演会とシンポジウムを開催します。「TPPって何?」「私たちの暮らしはどう変わるの?」と思っている方はもちろん、「自分も活動に参加しアクションしてみたい」という方もぜひご参加ください!

日時:2012年6月21日(木)18:30~21:00(開場18:10)
会場:日比谷図書文化館 B1F 大ホール
千代田区日比谷公園1番4号(旧・都立日比谷図書館)
http://hibiyal.jp/hibiya/access.html

プログラム(予定)
【第1部】講演
「TPP交渉の現在と各国の思惑を読み解く」
ジェーン・ケルシーさん(ニュージーランド・オークランド大教授)
「米国の対アジア世界戦略とは?」
●田代洋一さん(大妻女子大学教授)

<ジェーン・ケルシーさん>
ニュージーランド・オークランド大学教授。法律・政治、国際的経済規制が専門。
新自由主義的なグローバル経済がも たらす負の側面へ警鐘を鳴らす。特に自由貿易定に着目。アジア、南太平洋そして世界の研究者、NGO、労働組合と連 携し、国際連帯運動に大きく寄与している。主書『異常な契約─TPPの仮面を剥ぐ』(農文協)。

<田代洋一さん>
1943 年千葉県生まれ。大妻女子大学社会情報学部教授。1966 年、東京教育大学文学部卒、農水省入省。1975 年横浜 国立大学経済学部助教授。同経済学部⻑等を経て、2008 年度より現職。専門は農業政策、地域経済論。著書に『TPP反対の大義』(共著・農文協編)、『反TPPの農業再建論』(筑波書房)等多数。

【第2部】パネルディスカッション
「地域で、世界で、STOP TPP!!をどう進めるか」
●ジェーン・ケルシーさん(ニュージーランド・オークランド大教授)
●田代洋一さん(大妻女子大学教授)
●石川 徹さん(医師・健康文化会理事長/東京民医連会長/全日本民医連副会長)
●小田川義和さん(全労連 事務局長)
●纐纈美千世さん(日本消費者連盟事務局・遺伝子組み換え問題担当)
●野崎和夫さん(「TPPから食と暮らし・いのちを守るネットワーク宮城」/
宮城県生協連合会専務)

資料代:800円(逐次通訳あり) ※予約優先(定員200名)

主催:STOP TPP!! 市民アクション

お問合せ・お申込み
STOP TPP!! 市民アクション
〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11東洋ビル3F
アジア太平洋資料センター(PARC) 気付
TEL:03-5209-3455/FAX:03-5209-3453
メールは、muramachitpp@gmail.com まで。
HP:http://www.parc-jp.org/
Twitter:http://twitter.com/parc_jp
http://twitter.com/stopTPPaction

★STOP TPP!! TV も放送中! http://stoptpptv.blogspot.jp/

●主催:STOP TPP!! 市民アクションとは?
2012年4月、「排外主義でないTPP反対」を共有する市民団体、生協、労働組合、NGO/NPO等からなる、かつてない広がりをもったネットワーク(6月時点で約40団体)。4月25日の「STOP TPP!! 1万人キャンドル集会」を国民会議等との団体と共催。2012年6月には「STOP TPP!! 6月緊急アクション」を展開中。賛同団体・参加団体を随時募集しています。

★実行委員会団体・賛同団体一覧★
(50音順、6月6日現在37団体)
アジア太平洋資料センター(PARC)
アジア農民交流センター(AFEC)
ATTAC Japan(首都圏)
APLA(Alternative People’s Linkage in Asia) / あぷら
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
エコ・コミュニケーションセンター(ECOM)
置賜百姓交流会
沖縄意見広告運動
国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)
協同センター・労働情報
コモンズ政策研究機構
首都圏青年ユニオン
主婦連合会
新日本婦人の会
StopTPP
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(生活クラブ連合会)
生活クラブ共済事業連合生活協同組合連合会(生活クラブ共済連)
全国労働組合総連合(全労連)
全日本建設運輸連帯労働組合(連帯ユニオン)
全日本農民組合連合会(全日農)
全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)
大地を守る会
脱WTO/FTA草の根キャンペーン
地球的課題の実験村
TPPって何?
TPPに反対する人々の運動
東都生活協同組合(東都生協)
日本医療労働組合連合会(医労連)
日本国際ボランティアセンター(JVC)
日本消費者連盟(日消連)
農民運動全国連合会(農民連)
パルシステム生活協同組合連合会
ピープルズ・プラン研究所(PP研)
フォーラム平和・人権・環境
Project99%
北海道農民連盟(道農連)
NPO法人AMネット
食の安全・監視市民委員会
連帯ユニオン関西地区生コン支部
【賛同団体】(五十音順、6月14日現在2団体)
にいがた有機農業推進ネットワーク
日本有機農業研究会
上越有機農業研究会

2012年6月12日火曜日

つながろう!TPPについて語ろう!連続アクションスケジュールを一挙公開!

「STOP TPP!! 市民アクション」参加団体が、次々とイベント・連続講座などを実施。コンテンツは随時アップしていきます!(6月14日更新・終了したイベント一覧はページ後半に掲載しています)

【6月緊急アクション・スケジュール一覧】

 トーク(講演会等) ムービー(映像上映)
日程 イベント 会場/主催
6/23 「6.23国民大集会」実行委員会
6/24
 ★ TPPでどうなる?!
地域の食と農、医療・・・(チラシ
荒砥地区公民館ホール
金子勝講演会つづきの会(問合せ先:0238-85-5675)





★ ☆ ★ ☆ ★



【6月緊急アクション・ <終了>したスケジュール一覧】
 トーク(講演会等) ムービー(映像上映)
日程 イベント 会場/主催
6/1
 <終了> 総会講演&上映会
「知ってますか?TPPの大間違い」(チラシ
飯田橋セントラルプラザ
遺伝子組み換えいらない!キャンペーン
6/1
 〜5
 <終了>TPP映画祭
~未来について、映画を通して一緒に考えよう、わたしたちの暮らし~
アップリンク(渋谷)
6/2 東京労働会館ラパスホール
郵産労郵政産業労働組合
6/2 京都ひとまち交流館
6・2 色平哲郎さんTPP講演会@京都実行委員会
6/3 兵庫県保険医協会
6/6 主婦連合会
6/6 千木良公民館別館
相模湖里山暮らしの会ちーむゴエモン
6/6 STOP TPP!! 市民アクション
6/8 STOP TPP!! 市民アクション
6/9 大阪国際交流センター
小ホール
市民と政府のTPP意見交換会
6/11 TPPに反対する市民ネットワーク
6/13
<終了>TPPと憲法
国民の生存権、国の主権を危うくするTPP協定を考える(チラシ
エルソーラ仙台(アエル28階)
宮城県食健連(問い合わせ→022-268-8041)
6/14 STOP TPP!! 市民アクション
6/14 レイバーネットTV
6/15
<終了>基地も原発もいらない!なくそう!
日米安保 沖縄と日本の未来への進路を語ろう!
チラシ
総評会館2階
第三期沖縄広告運動
6/15 京田辺CIKビル303会議室コープ自然派京都☆TPP実行委員会
6/16
<終了>TPPと日本の進路
チラシ
すずの音ホール(松川村役場南)長野県安曇地域食健連
6/17 明治大学
アカデミーコモン
309B/
日本消費者連盟
6/17
<終了>TPP交渉参加阻止
6・17鶴岡・田川決起集会
チラシ
鶴岡駅前マリカ広場/
田川食健連
6/18 STOP TPP!!
市民アクション
 6/18
 〜19
◆ G20 StopTPP !!  ◆
6/20
<終了>フード・インクから考えるこれからの食(チラシ
JA水戸本店
生活協同組合パルシステム茨城
6/21 STOP TPP!! 市民アクション

7年を経て署名されたマレーシア・オーストラリア自由貿易協定

TPPについて、韓米自由貿易協定(FTA)の問題点が報道されています。しかし、TPP9カ国間内の二カ国間協定について、その他のものは日本ではなかなか報道されていません。今回はマレーシアとオーストラリアの事例を「TPPに反対する人々の運動」翻訳グループがキャッチし翻訳しました。(翻訳:堀内 葵、大谷 一平)

★ ☆ ★


7年を経て署名されたマレーシア・オーストラリア自由貿易協定
Malaysia-Australia Free Trade Agreement signed after seven years

パトリシア・ラナルド博士(Australian Fair Trade and Investment Network)
Dr Patricia Ranald, AFTINET

これは、「AFTINET速報」のためになされた、協定の主要部分の短い、非技術的な概要である。マレーシア・オーストラリア自由貿易協定(MAFTA)は、5月22日に両国の貿易担当大臣によって調印され、2005年に始まった交渉が締結された。オーストラリア政府によれば、この協定の目的は、マレーシアも参加しているオーストラリア・ニュージーランド・ASEAN自由貿易協定に含まれるものに比べ、より速やかな関税低減とオ-ストラリア産品のより強力な市場アクセスの確保にあるとのことである。もちろん、オーストラリアと マレーシアは環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉に参加しており、米国、ニュージーランド、その他6カ国も参加している。もしTPPが締結 されれば、オーストラリアはマレーシアとそれぞれ異なる三つの独立した貿易協定を持つことになる。このことは、貿易を容易にするという目的に矛盾するかのようだ。

This is a short, non-technical summary of the main features of theagreement done for the AFTINET Bulletin. The Malaysia-Australia FreeTrade Agreement (MAFTA) was signed on May 22 by both countries’ tradeministers, completing negotiations which began in 2005. According to theAustralian government, the purpose of the agreement is to have fastertariff reductions and greater market access for Australian goods thanare contained in the Australia-New Zealand-ASEAN free trade agreement,of which Malaysia is also a member. And of course, Australia andMalaysia are also involved in the Trans-Pacific Partnership (TPP)negotiations, which include the US, New Zealand, Malaysia and six othercountries. If the TPP is completed, Australia will have three separatetrade agreements with Malaysia, each with different conditions, whichseems to contradict the stated aim of making trade easier.

なぜ、7年も経って突然急いでこれらの交渉を締結するのだろうか?今年中にTPPは締結されないかもしれない、という徴候であると推測できるだろう。また、関税障壁を皆無にしたいという強いイデオロギー的傾倒を持ったオーストラリア政府は、オーストラリア・ニュージーランド・ASEAN自 由貿易協定で達成されたものよりも早い関税削減という結果を得たいのだ、と推測できる。この協定は2013年1月1日に発効する。

So why the sudden hurry to complete these negotiations after sevenyears? We can speculate that it is a sign that the TPP may not becompleted this year, and that the Australian government, in keeping withits strong ideological commitment to zero trade barriers, wants to havesome results on the board which give faster tariff reductions than thoseachieved in the ANZ-ASEAN FTA. The agreement is expected to beimplemented from January 1, 2013.

オーストラリアは、発効日からすべてのマレーシア産品に無関税のアクセスを提供することに合意した。そして、マレーシアは、いくつかの製品には即時に関税なしでのアクセスを与え、2020年までに全製品の99%に同様の措置を採る。オーストラリア産業界にとっての主要な利点は、オーストラ リア車の部品と大型車が、発効日より、マレーシアへ関税なしでアクセスできることである。民間による教育、情報通信、保険に対する投資規制も緩和 されるかまたは取り除かれる。これらの措置は、貿易と投資への障壁をなくそうというイデオロギーを反映しており、企業の利益に適っている。しかし、地域の雇用や、公共の利益のために政府がサービスを規制できる能力については悪影響を与える。この協定において見逃すことができない点は、昨年12月のオーストラリア労働党の貿易政策では、貿易協定に強制力のある労働権と環境基準を盛り込もことを約束しているにも関わらず、労働と環境に関する章が欠如していることである。本協定の附属文書では、双方の政府は、労働と環境については、TPP交渉から出てくる内容を実施するとしているが、これは必ずしも実現しないかもしれないのだ。ACTU(Australian Council of Trade Unions)は、政府が政策を実行しなかったことを強く非難している。


Australia has agreed to give tariff-free access to all Malaysians goodsfrom the implementation date, and Malaysia will give immediate tarifffree access for some products, and for 99% of all goods by 2020. Themain advantage for Australian industry is that Australian car parts andlarge cars will have tariff-free access to Malaysia from theimplementation date. Restrictions on investment in private education,telecoms and insurance have also been reduced or removed. These measuresreflect the ideology of zero trade and investment barriers which servescorporate interests, but can have negative effects on local employmentand governments’ ability to regulate services in the public interest.The most glaring omission from the agreement is the lack of labour andenvironment chapters, despite the fact that Australian Labor Party tradepolicy in December last year contained commitments to includeenforceable labour rights and environmental standards in tradeagreements. Side letters to the agreement state that the two governmentswill implement what emerges on labour and environment in the TPPnegotiations, but this may not happen. The ACTU has condemned thisfailure to implement the government’s policy


しかしながら、この協定のいくつかの側面は、新自由主義的な貿易協定の最悪の特徴を持っていないという点で、より前向きではある。重要なことは、 オーストラリア政府が、外国の投資家が損害を被ったとして政府を訴える権利を与えることはしないという政策を維持していることである。そのため、 協定にはISD(投資家対国家間紛争)プロセスは含まれていない。これは、私たちのTPPキャンペーンにおいて有効活用できる肯定的な事例である。

However, some aspects of the agreement are more positive, in that theydo not have some of the worst features of the neoliberal models of tradeagreements. Importantly, the Australian government has kept to itspolicy of not giving international investors the right to suegovernments for damages, so there is no investor-state dispute processin the agreement. This is a positive example which can be used in ourcampaign on the TPP.

サービスの章では、ポジティブ・リスト方式が採用されている。これは、それぞれの政府が盛り込もうとするサービスのみを含有する、というものであ り、除外するもの以外は全て盛り込むネガティブ・リスト方式ではない。政府調達は協定から除外されている。知的財産権の章は、米国がTPPで提案 しているような極端な措置はもちろん、米豪自由貿易協定に含まれる、医薬品の特許権を拡大する有害な条項は含まれていない。しかしながら、この協 定は著作権に関するより強力な条項や、刑罰を含むより強制力のある、著作権や知的所有権保護の一般的な手段を含んでいる。

The services chapter uses a positive list approach, which means itincludes only those services which each government intends to include,rather than a negative list which includes everything unless excluded.Government procurement is excluded from the agreement. The intellectualproperty chapter does not contain the harmful provisions to extendpatent rights on pharmaceuticals which are in the US-Australia freetrade agreement, let alone the extreme measures which the US hasproposed in the TPP. However, the agreement does contain strongerprovisions on copyright and stronger measures for enforcement ofcopyright and intellectual property rights more generally, includingcriminal penalties.

全体として、MAFTAは労働者の基本的な保護もなく、ゼロ関税へと突き進んでいる。私たちは、このことが賃金や労働条件の底辺への競争を推進す るものであることを知っている。これは私たちの地域において、いくつかの協定が分かりにくく、互いに重なる“麺が絡み合った”状況を、より進める ことにもなるだろう。しかしながら、この協定が投資家の権利や知的所有権に関する最も極端な手段を内包していないことは、私たちの反TPPキャン ペーンの有用な事例となるだろう。

Overall, the MAFTA pursues a course towards zero tariffs without basicprotections for workers’ rights, which we know will encourage a race tothe bottom on wages and conditions. It also contributes to the “noodlebowl” of confusing overlapping agreements in our region. However, thefact that it does not include some of the most extreme measures oninvestor rights and intellectual property rights provides some usefulexamples for our campaign against them in the TPP.

全ての貿易協定と同様に、協定文書は二つの政府が署名した後にのみ公開された。その文書は下記で入手できる。今後、この協定文書は条約に関する共同常任委員会にて審議されるが、議会は条約文書を議論するのではなく、その実施に当たって必要な法整備のみを 行なう。私たちは、貿易協定が署名される前に文書が公開されることを改めて求める。この呼びかけは、以上のプロセスに対し不満を持つジャーナリス トなどその他の人々によって繰り返しなされている。「ブリスベン・タイムス」と「Crikey」に掲載された記事を参照のこと。



Like all trade agreements, the text was only released after it wassigned by the two governments. The text is available at
It will now go to thejoint Standing Committee on Treaties, but Parliament does not debate thetreaty text, only any legislation which is required to implement it. Werepeat our call for the text of trade agreements to be released publiclybefore they are signed. This call is increasingly being made byjournalists and others frustrated with the process. See articles in theBrisbane Times and Crikey.


(2012/06/06 「TPPに反対する人々の運動」ブログに掲載されたものを許可を得て掲載しております)

2012年6月3日日曜日

TPP第12回ダラス全体会合情報・USTRカ-ク代表のインタビュ-

5月のダラスにおけるTPP第12回全体会合の際のUSTRカ-ク代表とのインタビュ-記事(ロイタ-)を「TPPに反対する人々の運動」が翻訳しました。(翻訳:池上 明、田中 久雄)



★ ☆ ★

(ロイター記事)アジア太平洋地域での9カ国の自由貿易協定を作るための国際交渉については、アメリカは可能な限り開かれた姿勢でいるが、協議上交渉においては一定の秘密保持がされなければならないとアメリカの通商担当の代表者は語った。

「我々はできる限り、交渉過程において最も機能しそして透明性を確保するというオバマ政権の精神の範囲内で、極めて忠実に仕事を行ってきたと信じている」と、アメリカの通商代表のロン・カーク氏は、ダラスからのインタビューで述べた。そのダラスでは今週、アメリカの主催による、環太平洋戦略的経済連携 協定案に関する第12回目の全体会合が行われている。「しかし我々は、交渉力を維持し、同時に相手国がなるべく避けたい問題も、交渉のテーブルに進んで載せるよう促すこと出来るよう、ある程度の自由裁量と秘密保持とを確保しなければならないという、実践上の理由がある。」とカーク代表は述べた。

消費者のための政策提言団体であるパブリック・シティズンの国際貿易監視部門などの批判者たちは、交渉経過をもっと公開するよう求めてきた。彼らは、この協定によって、オンライン海賊行為の防止を目的にインターネット通信の自由が制限され、また医薬品の特許保護期間の延長により人命を左右する医薬品の入手が制限され、そして投資保護条項を利用して、アメリカ企業が多くの雇用を海外に移転することを助長させるなどの懸念を持っている。彼らは、一般の人の意見がもっと反映されるように、交渉参加国に対しTPPの草案の原文を開示するようしつように迫っている。

カーク代表は、金曜日(5月11日)のロイターとのインタビューで、現在の交渉では、そうするにはまだ早すぎる、と述べた。しかし彼は、「我々がひとたび草案で合意すれば、他の協定でもそうしたように、公開出来る時期が来るかもしれないだろう」と語った。
「いつ公開するのか、またしないのかの判断については、緊張関係はつきものである」とカーク代表は語り、10年ほど前に、米州自由貿易地域(FTA)の草案を公開し、結果として最終合意に達することが出来なかったことに言及した。

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリ、ペルー、シンガポール、ベトナム、マレーシアそしてブルネイは、年末までに広範囲にわたるTPP通商 協定の交渉に決着をつけたいと望んでいる。これらの国々は、貿易障壁を撤廃し、労働者の権利・環境保護そして知的財産権に関する規則などの分野に関する国 際基準をより高水準のものにするという点において、従来の協定よりもはるかに進んだ「21世紀の協定」となることを目指している。また、場合によっては中 国さえも含め、将来は他の国々の参加への道も開かれた協定であることを望んでいる。

<国有企業について>
ダラスの前市長だったカーク代表は、パブリック・シティズンやその他のTPP協定の批判者とも話し合いを行ったし、これからも反対論者が重要と考える事項 と実業界のそれとの比較検討を続けるだろうと語った。実業界は、この協定について、アメリカと急速に成長している地域との強力な結びつきを発展させること により、企業を成長させる絶好の機会とみなしている。

アメリカは、協定の目指す目標については可能な限り公開するよう努めてきたが、一方で、重要関心事項に関しては、各国が議論を尽くした上で合意するために 必要な秘密性は維持してきた、とカーク代表は述べた。オバマ政権は土曜日(5月12日)に、産業、労働、環境や貿易のそれぞれの関係の活動グル-プが9カ 国の交渉担当者と顔を合せ、それぞれの関心事項を議論できるよう「利害関係者の日」を開催した。TPP 協議におけるアメリカの交渉責任者であるバーバラ・ウェイゼル氏 Barbara Weiselは翌日の日曜日にも同じ団体と会い、交渉の進展についての概略を説明した。

USTRのサイトに掲載された情報によると、ウェイゼル氏に対する最初の質問は、TPPの原文公開の要請であった。アメリカ政府の立場は、「TPPの各章 の条文については絶えず進展しており、原文を公けに開示することはできない」というものであるとウェイゼル氏は説明した。しかし、アメリカの通商代表部事 務所は「アメリカの立場の取り方、都度の交渉概要、協議の進展に応じ諸課題にどのように対応するか」という点に関して、利害関係諸団体との間で熱心な議論 をしていると語っている。

一方、カーク代表は、アメリカは、私企業と、世界貿易で存在感を増している「国有企業」との間の競争条件を平準化する規則のための交渉を強力に推進してい る、と述べた。TPPの交渉に参加しているいくつかの国、特にベトナムには、協定により影響を受けることになる国有企業が多数存在している。そしてアメリ カは、より長期的な目標を掲げ、将来中国の多くの国有企業にも適用出来る規則の策定を目指しているのである。

カーク代表は、この問題は交渉担当者にとって中々厳しいものであることを認めた。彼は「これは、我々が何を達成しようとしているのか、またその狙いの水準 について相手を安心させる必要のある分野であり、もう少し時間が掛かるかも知れない」と述べた。そしてこの問題については、来月ロシアのカザンで開かれる アジア太平洋経済協力会議(APEC)の貿易担当相年次会議の場で、TPP交渉の相手方と議論をすることになるだろう、と付け加えた。

カ-ク代表は、6ヶ月前にホノルルのAPEC首脳会議で最初に表明された日本、カナダそしてメキシコのTPP協議参加への関心について、カザンで何らかの 決定がされるかどうかについては、明言を避けた。TPPの9カ国は日本、カナダそしてメキシコの参加への関心を歓迎しているが、この3ヶ国が協議に加わる までに解決されなければならない懸念が多数ある、と彼は語った。

「従ってある程度、我々9カ国がその決定をどのくらい早くできるかについては、我々が既に彼らにも明確にした諸課題について、日本、カナダそしてメキシコが解決する姿勢を見せてくれるのかどうかにかかっている」と彼は語った。

カーク代表は詳しく触れなかったが、日本については農業、自動車そして保険が、カナダについては農業と知的財産権保護が、そしてメキシコについてはいくつかの関税規則が、それぞれの主要課題である、とアメリカの産業界は述べている。
※Eric Beech and Christopher Wilson編集による。



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以下は上記の記事についてのJamie Love氏のコメント(翻訳:近藤康男)

全ての製薬会社、出版社は、以前米国政府の貿易担当であった人間により利害を代表してもらい、米通商代表部に(情報をもらい意見具申もする)顧問団の椅子 を用意され、そして政府により定期的に交渉中の原案についての概要説明を受けている。カ-ク代表は一般大衆に対しては合意された内容を知らせようとしてい るだけである。彼がもし、透明性により合意が不人気となることを恐れているとしたら、誰がその合意により最も助けられ、誰が最も痛手を負うかは明らかなの である。一般大衆は敗者となるのである。
与党民主党の下院議員がこの透明性という点についてこんなにもノンビリしているのは信じられないほどである。ラルフ・ネ-ダ-の格言が多くの真実を含んでいることを表している。民主党と共和党の唯一の違いは、企業が彼らに要望を出そうとする際の対応の速さだけである。

(2012/05/25 「TPPに反対する人々の運動」ブログに掲載されたものを許可を得て掲載しております)