2013年6月10日月曜日

「TPPをとめる!5.30国際シンポジウム─韓米FTA・NAFTAからの警告」が開催されました!

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「STOP TPP!! 市民アクション」が協力した国際的な集会「TPPをとめる!5.30国際シンポジウム─韓米FTA・NAFTAからの警告」(主催:TPPに反対する人々の運動/TPPを考える国民会議)は、5月30日東京都内で開かれ、市民など約100名が参加しました。(写真:TPPに反対する人々の運動)

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ジェーン・ケルシーさん

ジェーン・ケルシーさん(ニュージーランド・オークランド大学)がはじめに登壇し、「TPPを推進したい人びとは『TPPは、21世紀型の協定だ』と言うけれど、モンサント、シティバンク、ファイザー、ハリーウッドなど、自分たちこそがこの世界を支配する権利があると信じている大企業のための21世紀にほかなりません。少なくともわたしたち(ピープル)にとっての21世紀ではありません。食の主権、気候変動問題、貧困や雇用不安、乱高下する金融市場に対応する21世紀ではないのです」と言いました。

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朴錫運さん

金鐘佑さん(韓国・弁護士)の他に、韓米FTAに反対する国民運動本部の共同代表を務めている朴錫運さん(韓国)が、韓国でのFTA反対運動の経過を説明したうえで、「単純な経済協定ではなく、韓国の法律体系を米国化するものだ」と同FTAを批判。「TPPも本質は同じで、日本の主権が侵される」と述べました。

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権寧勤副理事長

また、「韓国農漁村社会研究所」の権寧勤副理事長(韓国)は、「韓米FTAによって今後、食料自給率が低下し、世界の飢餓問題をより深刻化させる。アジアとアメリカの農業体系は違う。水田は生物多様性を守っている」など、農業の大切さを訴えました。

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マリカルメン・リャマス・モンテスさん

さらに、20年前に、米国とカナダ、メキシコの間で締結された「北米自由貿易協定」(NAFTA)の問題を追求している、メキシコの労働組合活動者のマリカルメン・リャマスさんが、「NAFTAによって多くの分野の人々が影響を被った。労働者の実質所得は低下し、かつては一家は1人の労働で賄えたものが、今では3人が働かないと食べていけない。農産物価格も米国からの輸入で半分に下がり、農家は失業した」と、その厳しい現実を報告しました。

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海外ゲストとともに登壇した新潟の農家・天明伸浩さん(TPPに反対する人々の運動共同代表)

シンポジウムでは、これから各国の現状や情報を共有し合い、「TPPに象徴される新自由主義に基づくグローバリゼーションに対抗する運動も地域に根ざし、国境を超えてつながろう」と、アピールを確認しました(原文は記事後半)。

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by ユープラン

なお、海外ゲストは東京でのシンポに前後して、北海道、山形、新潟、栃木、愛知、大阪、鳥取、福岡、鹿児島、沖縄で、それぞれ集会に参加してTPPの問題を訴えました。

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★ ☆ 集会アピール ☆ ★

今日2013年5月30日、私たちはこの場に寄り合い、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)が人びとの日々の営みに何をもたらすのか、をめぐって話し合いました。メキシコ、韓国、ニュージーランドからのゲストに、日本のコメ作り百姓が加わっての話し合いを通して、私たちはTPPの本質を分かち合うことができました。
NAFTA(北米自由貿易協定)、韓米FTA(韓国米国間自由貿易協定)、TPPと続く新自由主義に基づくグローバリゼーションは、その地に住み、働く大多数の人びとの生存の条件を破壊し、“平和におだやかに生きる権利”を奪います。そこでの主役は、巨大化し、地球規模で動きまわる多国籍資本です。日本企業も他ではありません。
そして、日本政府はいま、そのTPP交渉参加を決定しました。
今日の寄り合いで私たちが得ることができたもっとも大事なことは、”生きる権利”の破壊は国境を越え、圧倒的多数の人びとの上に襲いかかるということです。そうだとすると、TPPに象徴される新自由主義に基づくグローバリゼーションに対抗する運動も、地域に根差しそして国境を越えてつながる大きな渦をつくりださなければなりません。
このことを今日の寄り合いで得た共通の思いとして分かち合いたいと思います。TPPに対抗し、国家を超え、国境をまたぐ人びとの運動の大きな渦をつくりだすために動き出しましょう。

2013年5月30日
「TPPをとめる!5.30国際シンポジウム」参加者一同

Statement

Today, the thirtieth day of May, we gathered and talked about what the Trans Pacific Partnership Agreement (TPP) would bring to the daily livelihood of ordinary people. Through the discussion among overseas speakers from Korea, Mexico and New Zealand, and a Japanese expert rice grower, we learned and shared the essence of the TPP.

Neo-liberalistic globalization represented by a series of FTAs such as North American Free Trade Agreement (NAFTA), Korea/US Free Trade Agreement (KORUS FTA) and TPP destroys basics of lives of most people living and working in the community, and deprives them of their rights to live in peace and gentleness. The leading figures in the arena are multinational corporations who have grown gigantic and swagger everywhere in this world. Japanese corporations are no exceptions.

And, now, Japan has decided to join the TPP negotiation.

We, on our part, learned today among others that powers who destroy our “right to live” move across borders and attack an overwhelming majority of ordinary people. Therefore, our movements to oppose to the neo-liberalistic globalization represented by the TPP should take steadfast root in the community and create a vortex of people’s linkage across the border.
We would like to share this resolution as what we mutually learned today. Let us take a step forward to create a vortex of people’s movement which opposes to the TPP, transcends nations and go across borders,

30 May, 2013
STOP TPP !! 5.30 International Symposium

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Organized by;
National Conference to Consider the TPP
People’s Action against TPP

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